プリテンド

初読の感動に勝るものはない。



本を、最後の2.30ページを残して読むのをやめてしまう、というのをよくやる。

多分、その世界が完結してしまうのが、なんとなくもったいないから。ではないか。
最後を見てしまったら、もうその本は死んでしまうのだ。
読み返してみてもいいのだけれど、それはもう結果の見えている録画の世界になってしまっていて
台詞は言わされているだけ、事件は用意されているだけ。

もちろん、読み返して気づくことがあるのも面白いのだけれど、
初読の感動は、何にも勝る。